PICマイコンを触っていたらなんとか使えるようになり、8ピンPICの虜になってしまいました。PICで思い通りのプログラムが動き、自分専用のICを 作れるのは素晴らしいことです。
これはMicrochipのPICkit2赤ボタンのスターターキットに、ZIF(Zero Insertion Force socketゼロプレッシャーソケット)を付けたものです。
追加したICソケットに28ピンのゼロプレッシャーソケットを差し込んだだけです。ICソケットは20ピンですが、28ピンのゼロプレッシャーソケットを差し込めます。8ピンはブラブラさせておきます。
これで8ピンと14ピンと20ピンの一部については簡単に PICを交換して書き込みができます。少量生産でもこれは必需品です。個人的な実験では特に必要ないでしょう。
完成したPICkit2用ZIFアダプター基板
私は今までPICの書き込みに秋月のAKI-PICプログラマーVer4とPICkit2スターターキットを改造したものを使っていました。 PICkit2スターターキットを改造したものは8ピンと14ピンと20ピンの一部にしか対応していませんでしたので汎用のPICkit2用ZIFアダプ ター基板を作ってみました。やはり、PIC16F84Aへの書き込みが必要になりました。
この写真が完成したPICkit2用ZIFアダプター基板です。48mmX72mmの基板に40PのZIFソケットとL型ピンヘッダ(1×6P)を 3個と2回路2接点のスイッチを取り付けています。
あまりコンパクトに作りすぎて、文字を書く所が無くなってしまいました。仕方なくプラスチック板をビス止めしてラベルライターで文字を入れました。
使い方は、PICkit2をPICに応じたコネクターにピン番号を合わせて差し込みます。PICの向きは種類にかかわらず常に1番ピンを合わせせて 取り付けます。28Pと40PのPICの場合は配線をスイッチで切り替えています。
完成したPICkit2用ZIFアダプター基板のパターン面
これは完成した PICkit2用ZIFアダプター基板のパターン面の写真です。回路としてはとても簡単ですっきりしています。
うまく作るコツは回路図をよく見てPICkit2に接続する6Pコネクタ付近でコネクター同士を並列に接続しておくことです。
こうすることで、40PのZIF(Zero Insertion Force socket ゼロプレッシャーソケット)への配線を最小にすることができます。
2回路2接点のスイッチはパネル取り付け用ですが、無理やり基板に取り付けています。とても狭いです。ゴム足の代わりに3mmビスとナットを使っています。
PICkit2用ZIFアダプター基板の回路図
これはPICkit2用ZIFアダプター基板の回路図です。やはり回路図を残しておかないと後で問題になったときに、確認や手直しができません。 PICkit2に接続する6Pコネクタ付近のコネクター同士をまず並列に接続しておきました。
28Pと40Pの配線は少し違うので、スイッチで切り替えるようにしました。切り替えなくても問題ないとの情報もありますが、ちゃんとしたいと思ってス イッチを付けました。8,11,12ピンには配線しなくても良いのならスイッチは要りませんね。
PICkit2のコネクターの番号と用途は次の通りです。
- VPP/MCLR
- VDD
- VSS(Ground)
- PGD(DATA)
- PGC(CLK)
- AUX